↑のご著書の出版記念パーティへ。タイトルのホモソーシャルな響きにはちょっと引いてしまいますが(マジで、「仲間たち」はみんな男性作家だし)、中身は重厚かつオリジナリティ溢れる論文集です。「ほんとは文学やってない」文学研究者がかっこいいとされる風潮がなきにしもあらずの昨今、ここまで腹括って文学やってる本、かえって新鮮かも。あとがきで絶賛(?)されているクッツェーの新作 Summertime (2009) ですが、確かに面白いけど、キワモノ感はぬぐえません。「ジョン・クッツェー」の死後、伝記作者が彼の伝記を書くために、ブラジルとかまで出かけて行って、昔彼がストーカーした女性だとかをインタヴューする、というお話。自意識過剰、自虐ネタ好きはよくわかるけど、ここまでして自分を売らなくても(ただし、ここに書いてあることの大半は、フィクションじゃないかって思いますが)。あと、90年代半ば以降の彼の作品は基本、それ以前の作品のメタコメンタリですが、この本に関しても、それ以前の作品知らないとよくわからないし。
パーティの席上で可笑しかったのは、ストーカーされたブラジル人ダンサーのインタヴューを読んだT尻さん、「クッツェーはまさに自分にそっくり」と感情移入したんだそうで(さすがにストーカーしたことはないそうですが)。私はしっかり、ダンサー側に感情移入して「こんな男はヤだ!」と思ってしまったもんね。T尻さんとは文学の趣味が比較的近いのかと思っていたら、こんなところでジェンダーの差異が現れてしまいました。
そう、でも、クッツェーちゃんとやるには、あのおそろしくつまらなそうな彼の博論も、読まなくてはいけないのでしょうね・・・

